ngVLAのアンテナ群

Collaboration国際協力

ngVLAは、米国が中心となって進められているプロジェクトですが、当初から各国の研究者が検討の場に招かれ、国際協力を前提に計画が進められています。日本は、初期の段階からこの議論に参加し、国内でも国立天文台と研究者グループが協力して参画を検討しています。

検討のプロセス

ngVLA計画は、2015年8月、米国で最初の検討会が行われ、初期の科学目標が設定されました。2016年9月には科学諮問委員会、翌2017年2月には技術諮問委員会が設置され、米国におけるコミュニティ調査および技術的な検討が本格的に始まっています。これらの委員会には日本の研究者も招聘され、初期の段階から議論に参加しています。2017年夏には、 ngVLAのリファレンスデザイン 新しいウィンドウが開きます および主要な科学目標が公開されました。その後、科学検討会の結果も踏まえた90章にもわたる ngVLAサイエンスブック 新しいウィンドウが開きます が出版され、米国における科学検討が大きく進展しました。

国内の活動状況

日本国内においては、2019年4月にngVLAへの参画を検討するためのグループ(ngVLA スタディーグループ)が国立天文台に発足しました。また、2019年9月にはngVLAとして初の国際研究会となる「ngVLA Workshop」を国立天文台で開催しています。2020年には、日本におけるngVLAの科学目標を策定することを目的として5つのサイエンスワーキンググループが国内の研究者を中心に結成され、科学的な検討が大きく前進しました。検討の成果物としてngVLA-J Memo Seriesが公開されています。

日本や米国におけるこれらの検討に基づいて、現在、ngVLAを使って遂行すべき天文学研究の内容やngVLAを実現するための技術や組織に関する議論を、広く国際的な研究コミュニティーの中で進めています。